ベルガモット
Citrus bergamia ・ ミカン科
| 抽出部位 | 果皮 |
|---|---|
| 抽出方法 | 圧搾法 |
香りの説明
紅茶のアールグレイでおなじみの、柑橘にほんのりした苦みとフローラルな甘さが混ざった香り。レモンやオレンジよりも陰影があって、少し大人びた印象がある。熱を加えずしぼり出すので、果皮そのものの繊細なニュアンスがそのまま残る。
香りを人にたとえると
明るいのに、騒がしくない人。柑橘のはずむ第一印象で場を軽くするのに、近くにいるとこちらの肩の力が抜けてくる。レモンほど元気を押しつけない。アールグレイの似合う、少し大人びた品のよさがある。
アロマテラピーでの位置づけ
気持ちを明るく軽くしながら、同時に落ち着かせる。この相反する二面を併せ持つ香りとして知られる。沈んだ気分のときにも、神経が張りつめて休まらないときにも選ばれてきた。
安全上のひとこと
光毒性あり。原因はベルガプテンというフロクマリン類で、肌につけたまま紫外線に当たるとシミや炎症を起こすことがある。芳香浴で楽しむぶんには気にしなくていいが、肌に使うなら使用後しばらく日光を避けるか、ベルガプテンフリーのものを選ぶ。
スイートオレンジ
Citrus sinensis ・ ミカン科
| 抽出部位 | 果皮 |
|---|---|
| 抽出方法 | 圧搾法 |
香りの説明
皮をむいた瞬間に立ちのぼる、あの甘くまるい柑橘の香り。とがったところがなく、誰の記憶にもある安心感がある。香りは軽く、ふわっと広がってすっと消えていく。
香りを人にたとえると
誰とでもすぐ打ち解ける、素直で機嫌のいい人。難しい理屈を持ち込まず、いるだけで場がやわらぐ。甘さに裏がないから、子どもも年配の人も警戒しない。世話好きで、まわりの香りとも喧嘩しない。
アロマテラピーでの位置づけ
柑橘のなかでもとりわけ穏やかで、子どもから年配まで幅広く選ばれてきた。気分が沈んだときや、部屋の空気を明るくしたいときの定番。ほかの香りともよく馴染むので、ブレンドの中心に据えやすい。
安全上のひとこと
圧搾法だが、ティスランドの安全性ガイドでは非光毒性とされ、光毒性の心配はほぼない。ただし酸化しやすいので、開封後は早めに使い切る。まれに皮膚刺激が出るので、肌に使うときは薄めから試す。
レモン
Citrus limon ・ ミカン科
| 抽出部位 | 果皮 |
|---|---|
| 抽出方法 | 圧搾法 |
香りの説明
しぼりたてのレモンそのままの、まっすぐで鋭い酸の香り。甘さより清潔感が勝つ。一嗅ぎで頭がすっとして、部屋の空気まで軽くなる。柑橘のなかでいちばん輪郭がはっきりしている。
香りを人にたとえると
頭の切れる、清潔感のある人。だらけた空気に入ってくると、その場がピッと引き締まる。世辞を言わず、事実で話す。冷たいのではなく、曇りを晴らして考えを整理してくれるタイプ。
アロマテラピーでの位置づけ
気持ちを切り替えたいとき、頭をはっきりさせたいときに選ばれてきた。空気をすっきりさせたい場面にも向く。朝の芳香浴や、仕事や勉強の合間に使う人が多い。
安全上のひとこと
圧搾法のレモンには光毒性がある。肌につけて紫外線に当たるとシミや炎症の原因になる。芳香浴なら問題ないが、肌に使うなら使用後しばらく日光を避けるか、水蒸気蒸留やフロクマリンフリーのものを選ぶ。酸化にも注意。
グレープフルーツ
Citrus paradisi ・ ミカン科
| 抽出部位 | 果皮 |
|---|---|
| 抽出方法 | 圧搾法 |
香りの説明
柑橘の甘さに、ほろ苦さと渋みが差し込む香り。オレンジより大人びて、レモンより丸い。重たい空気をさっと払うような軽さがあり、嗅ぐと気持ちがひとつ上を向く。
香りを人にたとえると
ほろ苦さのある、さっぱりした大人。重く沈んだ空気に入ってきて、ひと言で流れを変えて出ていく。湿っぽさを嫌い、切り替えが早い。長居はしないのに、去ったあと部屋が軽くなっている。
アロマテラピーでの位置づけ
気分を上向きにしながら、こもった重さを流していく香りとして知られる。停滞した気分を切り替えたいときに選ばれてきた。朝の芳香浴や、気持ちのリセットに使う人が多い。
安全上のひとこと
光毒性あり。ベルガモットより弱いものの、肌につけて紫外線に当たると刺激になることがある。芳香浴なら気にしなくていい。肌に使うなら使用後しばらく日光を避けるか、フロクマリンフリーを選ぶ。
ラベンダー(真正ラベンダー)
Lavandula angustifolia ・ シソ科
| 抽出部位 | 花(花と葉) |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
花の甘さに、青いハーブの清涼感が重なった、深呼吸したくなる香り。とがりも重さもなく、まん中に静かに落ち着く。アロマの代表格で、多くの人が最初に手に取る一本。
香りを人にたとえると
誰とでも組めて、その場をまるくおさめる調整役。前に出すぎず、でも一人いると全体が落ち着く。感情を大きく揺らさない、静かで頼れる人。困ったときに最初に呼ぶ相手。
アロマテラピーでの位置づけ
用途がもっとも広く、万能精油と呼ばれてきた。気持ちを落ち着けたいとき、眠りにつく前の定番。ほかの香りともよく馴染むので、ブレンドの調整役にもなる。
安全上のひとこと
真正ラベンダーは、決められた使い方を守れば禁忌はほぼない。低血圧の人は多めに使うと気だるさが出ることがある。品種によって注意が変わるので、瓶の学名を確かめて選ぶ。
ゼラニウム
Pelargonium graveolens ・ フウロソウ科
| 抽出部位 | 葉(花と葉) |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
ローズを思わせる華やかな甘さに、青葉のグリーンな辛口とほのかなミントが差す香り。バラより少し土の匂いがして、甘すぎない。香りは強めで、存在感がある。
香りを人にたとえると
華やかなのに芯のある姉御肌。人の気分の揺れによく気づき、さっと整えてくれる。甘いだけでなく、はっきりものを言う一面もある。ゆらぎやすい時期に頼りたくなる人。
アロマテラピーでの位置づけ
心身のバランスを整える香りとして、特に女性から選ばれてきた。気分の揺れや、ゆらぎやすい時期に寄り添う。虫が嫌う香りでもあり、夏場の空間づくりにも使われる。
安全上のひとこと
妊娠中は避けるべき精油として挙げられることがある(芳香浴やアロマバス程度なら問題ないとする見解もある)。ホルモンに関わる作用があるので、心配な時期は控えめに。まれに皮膚刺激が出る。
イランイラン
Cananga odorata ・ バンレイシ科
| 抽出部位 | 花 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
南国の花のように甘く濃厚で、むせ返るほど官能的な香り。ジャスミンに通じる艶がある。ひと嗅ぎで印象に残る強さで、好き嫌いがはっきり分かれる。
香りを人にたとえると
押しの強い、色香のある人。入ってきた瞬間に空気を塗り替える。惹きつけられる人もいれば、むせて距離を置く人もいる。昼より夜が似合う、感情を隠さないタイプ。
アロマテラピーでの位置づけ
気持ちを高揚させながら、同時にほどく香りとして知られる。緊張やイライラを手放したいとき、華やかな気分になりたいときに選ばれてきた。香りが濃いので少量で十分。
安全上のひとこと
香りが強く、嗅ぎすぎや高濃度で頭痛や吐き気が出ることがある。少量から使う。血圧を下げて眠気を誘う作用があるので、低血圧の人は量に注意。まれに皮膚刺激が出る。
ネロリ
Citrus aurantium ・ ミカン科
| 抽出部位 | 花 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
柑橘のほろ苦い爽やかさに、白い花の甘さと気品が重なった香り。ビターオレンジの花から少量だけ採れる、贅沢で澄んだフローラル。甘いのに、どこか清らかさが残る。
香りを人にたとえると
品があって、そっと不安を鎮めてくれる人。派手に主張しないのに、そばにいると背筋が伸びて落ち着く。大事な場面の前、この人が隣にいると呼吸が深くなる。気高くて、静かな安心感がある。
アロマテラピーでの位置づけ
天然の精神安定剤と呼ばれ、不安や緊張が強いときに選ばれてきた。大事な場面の前や、眠る前の芳香浴に向く。少量でも深く香る。
安全上のひとこと
刺激が少なく、光毒性の心配もない、非常に穏やかな精油。妊娠中も比較的安心して使えるとされる。とても高価なので、少量で深く香らせるのがおすすめ。
クラリセージ
Salvia sclarea ・ シソ科
| 抽出部位 | 花と葉 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
マスカットのように甘くフルーティで、そこにハーブの青さとナッティな含みがある香り。ラベンダーと同じ酢酸リナリルを持ち、ゆるやかな陶酔感を帯びる。好みは分かれる。
香りを人にたとえると
ほろ酔いのような心地よさで、こちらの力をふっと抜かせる人。頑張りすぎた夜に隣にいてほしいタイプ。ただし気を張る場面には連れて行けない。仕事の相手ではなく、オフの時間の相手。
アロマテラピーでの位置づけ
女性のためのハーブと呼ばれ、ゆらぎやすい時期や気を張りつめた夜に選ばれてきた。緊張をゆるめて力を抜きたいときの香り。家でゆっくり過ごすオフの時間に向く。
安全上のひとこと
妊娠中は使用しない(子宮を刺激する作用がある)。飲酒の前後は避ける(酔いが強まり、強い眠気が出る)。運転前や集中したいときも避ける。ホルモンに関わる婦人科系疾患のある人は控える。
ペパーミント
Mentha × piperita ・ シソ科
| 抽出部位 | 葉(全草) |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
メントールの鋭い清涼感。ガムや歯磨きでおなじみの、スーッと突き抜ける冷たい香り。甘さは少なく、鼻から頭のうしろまで一気に抜ける。ミントのなかでもいちばん力強い。
香りを人にたとえると
眠気も迷いも一喝で吹き飛ばす、キレのある人。話にすっと割り込んで、場の空気を一瞬で入れ替える。涼しい顔をしているが刺激は強め。用が済むと長居せず去っていく。
アロマテラピーでの位置づけ
眠気を覚まして頭をはっきりさせたいとき、気分をリフレッシュしたいときに選ばれてきた。暑い時期のクールダウンや、乗り物での気分転換にも使われる。日中向きの香り。
安全上のひとこと
三歳未満の乳幼児には使わない(喉のけいれんや呼吸への影響が報告されている)。妊娠中と授乳中も避ける。てんかんのある人、高齢者、高血圧の人は多量を避ける。皮膚と粘膜への刺激が強いので薄めて使い、就寝前は目が冴えるので不向き。
ローズマリー
Rosmarinus officinalis ・ シソ科
| 抽出部位 | 葉(花と葉) |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
森を思わせる、清々しく力強いハーブの香り。ツンとした樟脳のような刺激の奥に、すっきりした樹木感がある。眠気を払う、輪郭のはっきりした香り。
香りを人にたとえると
気合いを入れ直させる、記憶力自慢のコーチ。だれた頭をシャキッと立て直してくる。言い方は少し厳しめだが、頼ると背中を押してくれる。朝にめっぽう強い。
アロマテラピーでの位置づけ
記憶力や集中力を後押しする香りとして古くから使われてきた。頭をはっきりさせたい朝や、気力を出したいときに選ばれる。髪や頭皮のケアに使われることも多い。
安全上のひとこと
妊娠中、てんかんのある人、高血圧の人は使用を避ける(特にカンファーを多く含むタイプは神経への刺激が強い)。ケモタイプで性質が変わるので、瓶の学名とタイプ表記を確かめて選ぶ。皮膚刺激にも注意。
レモングラス
Cymbopogon citratus ・ イネ科
| 抽出部位 | 葉(葉と茎) |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
レモンよりレモンらしい、と言われる強く鮮烈な香り。柑橘の爽やかさに、青い草と土の匂いが混じる。ひと嗅ぎで空気がぐっと引き締まる。
香りを人にたとえると
声が大きく、場の空気を一発で変える人。虫も逃げ出すほどの押しの強さで、こもった空気をリセットする。魅力的だが、近すぎると刺激が強い。少し距離をとると心地いい。
アロマテラピーでの位置づけ
気分をリフレッシュしたいときや、こもった部屋の空気を変えたいときに選ばれてきた。虫の嫌う香りとして、夏場の空間づくりや消臭にもよく使われる。
安全上のひとこと
皮膚刺激が強いので、肌に使うときは薄く(1%以下が目安)、敏感肌の人は控える。妊娠中は避ける。緑内障のある人は使用しない。イネ科アレルギーのある人も注意。
ティートリー
Melaleuca alternifolia ・ フトモモ科
| 抽出部位 | 葉 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
鼻を一気に通り抜ける、清潔でシャープな香り。消毒液を思わせる、鋭くフレッシュな清涼感がある。甘さはなく、まっすぐ抜けていく。
香りを人にたとえると
テキパキ働く衛生係。派手さはないが、風邪の季節にいちばん頼りになる実務家。清潔で無駄がなく、うだうだしない。一家に一人いてほしい、地味に有能なタイプ。
アロマテラピーでの位置づけ
清潔感のある香りとして、風邪や花粉の季節に選ばれてきた。空気をリフレッシュしたいときや、気持ちを引き締めたいときにも使われる。一家に一本の定番。
安全上のひとこと
比較的おだやかだが、酸化した精油は皮膚刺激やかぶれの原因になるので、新鮮なうちに使い切る。敏感肌の人はパッチテストを。原液は肌につけない。
ユーカリ(グロブルス)
Eucalyptus globulus ・ フトモモ科
| 抽出部位 | 葉(葉と枝) |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
のど飴のような、スーッと突き抜ける清涼感。爽快さの奥に、やや重いグリーンとほのかな苦みがある。鼻づまりを開くような、強く鋭い香り。
香りを人にたとえると
鼻に一発、視界を切り開く人。こもった空気を突き抜けて、ぱっと風通しをよくする。勢いがあって頼もしいが、刺激は強め。子どもやお年寄りには少しまぶしいこともある。
アロマテラピーでの位置づけ
鼻や喉がすっきりしないとき、空気を入れ替えたいときに選ばれてきた。花粉や風邪の季節の芳香浴によく使われる。香りが強いので少量で。
安全上のひとこと
1,8-シネオールが多く刺激が強い。乳幼児には使わず、顔や鼻に近づけない。妊娠初期、高血圧やてんかんのある人は避ける。子どもには穏やかなラディアータ種を選ぶ。
サイプレス
Cupressus sempervirens ・ ヒノキ科
| 抽出部位 | 葉と球果 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
森の奥に立つような、乾いてスパイシーな針葉樹の香り。ヒノキに似た、静かで落ち着いた木の香りがある。湿っぽさがなく、嗅ぐとすっと背筋が伸びる。
香りを人にたとえると
感情を鎮める、芯の通った人。高ぶりや悲しみのそばに、何も言わず黙って立つ。まっすぐ天に伸びる糸杉のように、ぶれない。騒がず、けれど確かに支えてくれる。
アロマテラピーでの位置づけ
高ぶった気持ちを静めたいとき、落ち着いて考えたいときに選ばれてきた。森林浴のような香りで、瞑想やヨガの空間づくりにも使われる。
安全上のひとこと
妊娠中は使用を避ける(芳香浴なら問題ないとする見解もある)。ホルモンに関わる作用があるとされるので、心配な時期は控えめに。劣化すると皮膚刺激が出る。
ジュニパーベリー
Juniperus communis ・ ヒノキ科
| 抽出部位 | 果実(球果) |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
ジンの香りづけでおなじみの、少しビターでウッディな香り。甘さと苦みが混じり、青くクリーンに澄んでいる。森を思わせながら、どこか引き締まった印象がある。
香りを人にたとえると
いらないものを洗い流す浄化係。溜め込みがちなものを黙々と片づけ、流していく。ジンのようにビターで大人びていて、湿った空気を嫌う。すっきり暮らしたい人の味方。
アロマテラピーでの位置づけ
気分をリフレッシュしたいときや、こもった気持ちを切り替えたいときに選ばれてきた。すっきりした香りで、集中したい場面にも向く。
安全上のひとこと
妊娠中と授乳中は避ける。腎臓に疾患のある人は使用しない(腎臓を刺激するため)。長期の連用も避ける。肌に使うときは薄めて低濃度で。
サンダルウッド(白檀)
Santalum album ・ ビャクダン科
| 抽出部位 | 心材 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
甘く乾いた、深く長く残る木の香り。お香や仏具でおなじみの、白檀の落ち着いた香り。派手さはなく、時間をかけてゆっくり広がっていく。
香りを人にたとえると
口数は少ないのに、いるだけで空気が深くなる人。去ったあとも、甘く乾いた香りだけが残る。重心が低く、急がず、何も飾らない。長く一緒にいたくなる相手。
アロマテラピーでの位置づけ
心を落ち着けたいときや瞑想の時間に、古くから使われてきた。眠る前の芳香浴にも向く。香りが長く残るので、ブレンドをまとめる役にもなる。
安全上のひとこと
比較的おだやかで、皮膚刺激も少ない。妊娠中は念のため控えめに。絶滅が心配される樹木で輸出規制もあるため、産地と学名を確かめて選ぶ。
フランキンセンス(乳香)
Boswellia carterii ・ カンラン科
| 抽出部位 | 樹脂 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
樟脳のような清涼感に、ほのかな柑橘と甘い樹脂が混じる澄んだ香り。お香の記憶を呼ぶ、深くて静かな香り。嗅ぐと呼吸が自然と深くなる。
香りを人にたとえると
呼吸をゆっくりにさせる、瞑想の相手。ざわついた心を鎮めて、静けさに連れ戻す。古くから聖なる場に置かれてきた、時間の重みを感じさせる人。そばにいると気持ちが凪ぐ。
アロマテラピーでの位置づけ
呼吸を深めて心を静めたいときに、古くから薫香として使われてきた。瞑想やヨガ、眠る前の芳香浴に向く。多くの香りとよく馴染む。
安全上のひとこと
大きな禁忌はなく、穏やかな精油。妊娠中は念のため控えめにする人もいる。酸化しやすいので、開封後は早めに使い切る。
ヒノキ
Chamaecyparis obtusa ・ ヒノキ科
| 抽出部位 | 木部(枝葉) |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
ヒノキ風呂や神社を思わせる、清らかで落ち着いた木の香り。爽やかな樹木感の奥に、樟脳のような気品とほのかな土の匂いがある。嗅ぐと深呼吸したくなる、和の代表的な香り。
香りを人にたとえると
寡黙で背筋の伸びた、実直な人。神社仏閣のような清潔感と落ち着きがあり、いるだけで場が整う。派手なことは言わないが、木のように動じず、そこにいてくれる安心感がある。
アロマテラピーでの位置づけ
気持ちを落ち着けたいときや、森林浴のような和の空気をつくりたいときに選ばれてきた。和室の芳香浴や消臭にもよく合う。眠る前の一息にも向く。
安全上のひとこと
皮膚刺激を感じることがあるので、肌に使うときは低濃度から試す。妊娠中は念のため控えめに。香りは穏やかなので、芳香浴なら気軽に楽しめる。
クロモジ
Lindera umbellata ・ クスノキ科
| 抽出部位 | 枝葉 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
木の落ち着きに、花のような甘さが重なる上品な香り。ローズウッドに通じるリナロールの繊細さがあり、和精油のなかでも際立って優雅。奥に爽やかな透明感も残る。
香りを人にたとえると
和服の似合う、静かで品のある人。控えめなのに、そばにいると華やぎと安心が同居する。上等な楊枝のように、しなやかで折れない。長く付き合うほど良さがわかる相手。
アロマテラピーでの位置づけ
不安や緊張をゆるめて心を落ち着けたいときに選ばれてきた。希少で高価なので、少量をブレンドに加えて奥行きを出す使い方が向く。眠る前の一滴にも。
安全上のひとこと
比較的おだやかだが、販売元によっては妊娠中・授乳中・乳幼児、てんかんのある人の使用を避けるよう案内している。希少で高価なので少量で十分。肌に使うときは薄めて。
ゆず
Citrus junos ・ ミカン科
| 抽出部位 | 果皮 |
|---|---|
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りの説明
冬の柚子湯そのままの、爽やかで少し苦みのある柑橘の香り。甘さの奥にほっとする温かみがあり、日本人の記憶に染みついている。オレンジより渋く、レモンより丸い。
香りを人にたとえると
冬の食卓とゆず湯でおなじみの、あたたかく懐かしい人。爽やかなのに、そばにいるとほっとする。老若男女に好かれ、寒い季節に人を芯からあたためる。気取らない優しさがある。
アロマテラピーでの位置づけ
気持ちをほぐしてあたためたいとき、冬の空気を和ませたいときに選ばれてきた。ゆず湯でおなじみの、冷えやこわばりが気になる季節の定番。
安全上のひとこと
水蒸気蒸留のゆずは光毒性の心配がない。圧搾法のものはごく弱い光毒性の可能性があるので、肌に使うなら水蒸気蒸留のものを選ぶか、使用後の直射日光を避ける。高濃度は皮膚刺激に注意。